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旅の途中

水平線の もっと向こうへ

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Without love
without love

GR DIGITAL

阪急電車が「優先座席」を復活せざるを得なくなったという神戸新聞の社説を読んだ。
乗客の良心に訴えかけ、優先座席に高齢者や障害者を隔離することなく互いに譲り合う乗車空間をつくりたかったそうだが、現実はさもありなんといったところだ。
神戸に住んでいたころ、車いすに乗っている友達とよく遊んでいた。
阪急電車には車いすで乗車する人のためにスペースが授けられているのだが、
友達はそのスペースを利用するのを嫌がった。
街を一緒に歩いて(僕が彼の車いすを押して)いるとたびたび上記の写真のような
表示を見かけることがあったのだが、そのたびに友達は、
「こんなもん、いらんわい!」と吐き捨てるように言っていた。
友達の言葉は、せつない感情に満ちていた。

たとえ「障害者」を「障がい者」と置き換えたところで、そこに愛がなければ、
それは単純な言葉のレトリックにすぎないのだ。





蛇足:
友達と一緒に乗った阪神間の電車の中では、
阪急電車が一番親切な対応をしてくれた。
最悪なのがJR。あれは障害者を人間だとは思っていないらしい。

関西の新聞社はほとんど取材をうけたが、その中で神戸新聞が
一番印象がよかった。取材者もカメラマンも、人間だった。
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コメント

1. 無題

こんにちわ。
「優先座席」の復活なんて、寂しい話ですね。

昨日も、ヘルパーさんから聞いた話ですが、仲間の車椅子の女性が3階から下に行くため、エレベーターを待っていたのですが、3回待っても、いっぱいで乗れなかったそうです。
仕方がないので、7階まで行って、そのまま乗って下りてきたということです。
誰一人として、自らエレべーターを降りて、階段で行くということは、考えられないのかと、ショックでした。

「思いやりの心」を、もっともって欲しいですね。

また阪急電車乗りに、来て下さいね。
当分はそちらですか?

2. kuraraさん江

これは、何度も経験があります。
ほんとうにもどかしいです。
いくら便利な道具があっても、
「思いやりの心」がなければ意味がないですね。
トイレに急いでいるときなどは、エレベーターは最初からあきらめて
エスカレーターを使っていました。
エスカレーターに車いすで乗るのはテクニックがいるので、
よいこは真似しないほうがいいです。

はい。
とうぶんは石垣です。
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