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内モンゴルの砂漠の牧民の家には一カ月程お世話になっていたのだが、
その間はネイティブの言葉、つまりモンゴル語で過ごした。
内モンゴル自治区は中国領内に属するので公用語には北京語が用いられていたが、
内モンゴルの、ことに外蒙古との国境線に近いゴビ砂漠の南端部に暮らす人々の言葉は、
沖縄の人々がしゃべるウチナーグチとヤマトゥーグチがチャンプルーされた感じに似ているように思う。
つまりモンゴル語と北京語の語彙が掛け合わされているのだ。
さらに寒冷地特有の北海道や東北の方言にも似た訛りがくわわり、独特の響きをもった言葉となる。
ちなみに沖縄本島と八重山は直線距離にして450キロほども離れており、
言葉にもそれぞれの個性がある。
以前、沖縄県の広さを体感させるために日本地図上に色違いで沖縄県をあらわした地図を見る機会があったのだが、
沖縄本島と八重山は関東と関西ほども離れていて、たいへん興味深かったのを思い出した。
僕がお世話になった家族の主は内モンゴルの著名な詩人で、いにしえより続く伝統を重んじていて、会話の中に北京語の単語すら混じる事が殆どなかった。
たとえば、電話がかかってくると、ふつうの内モンゴル人は「デンホゥアァー!」と北京語の角がとれて丸くなった言葉を用いて電話がかかってきたのを皆に知らせるのに対し、
その家族は電話がかかってくると「オッタス!」と言っていた。
後日日本に帰国して内モンゴル人の留学生と呑んでいた時に携帯電話に着信があり、
条件反射で「オッタス」と言って電話を受けた。
電話を切ったあと留学生が驚いた顔で、
「なぜ日本人のあなたが、オッタスという言葉を知っているのですか」
と質問してきた。
「オッタス」は、それだけローカルな内モンゴルの方言のようだ。
その間はネイティブの言葉、つまりモンゴル語で過ごした。
内モンゴル自治区は中国領内に属するので公用語には北京語が用いられていたが、
内モンゴルの、ことに外蒙古との国境線に近いゴビ砂漠の南端部に暮らす人々の言葉は、
沖縄の人々がしゃべるウチナーグチとヤマトゥーグチがチャンプルーされた感じに似ているように思う。
つまりモンゴル語と北京語の語彙が掛け合わされているのだ。
さらに寒冷地特有の北海道や東北の方言にも似た訛りがくわわり、独特の響きをもった言葉となる。
ちなみに沖縄本島と八重山は直線距離にして450キロほども離れており、
言葉にもそれぞれの個性がある。
以前、沖縄県の広さを体感させるために日本地図上に色違いで沖縄県をあらわした地図を見る機会があったのだが、
沖縄本島と八重山は関東と関西ほども離れていて、たいへん興味深かったのを思い出した。
僕がお世話になった家族の主は内モンゴルの著名な詩人で、いにしえより続く伝統を重んじていて、会話の中に北京語の単語すら混じる事が殆どなかった。
たとえば、電話がかかってくると、ふつうの内モンゴル人は「デンホゥアァー!」と北京語の角がとれて丸くなった言葉を用いて電話がかかってきたのを皆に知らせるのに対し、
その家族は電話がかかってくると「オッタス!」と言っていた。
後日日本に帰国して内モンゴル人の留学生と呑んでいた時に携帯電話に着信があり、
条件反射で「オッタス」と言って電話を受けた。
電話を切ったあと留学生が驚いた顔で、
「なぜ日本人のあなたが、オッタスという言葉を知っているのですか」
と質問してきた。
「オッタス」は、それだけローカルな内モンゴルの方言のようだ。
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コメント
1. ほんとうにモンゴル語できるのですか?
2. モンゴル人さん江
ですが、「утас」がハルハモンゴル語だという事ぐらいは知っています。
Баяртай!